太陽光パネルの洗浄は必要?それよりも清掃が必要なのは…
毎度!くまさん (id:ty33)です。
さて、太陽光発電にはモジュール/パネルの存在が不可欠です。発電量にダイレクトに影響するので、良い状態に維持したいところなんですが、そこで気になるのが「パネルの清掃」です。
パネルが汚れることの影響
モジュールの清掃をしないでほっとくと、1%〜5%発電効率が落ちるともいわれています。
設置環境による影響が多いことは間違いないですが、仮に1%/年落ちるとしたら無視できない数字といえるでしょう。でも、実際に清掃するとなると、それなりにリスクはあると考えてます。
パネル清掃のリスク
一方、清掃用具を買ったり、そもそも清掃のために現地に行ったり、あるいは外注するコストがパフォーマンスに見合うかという疑問もあります。
また、実施することによるモジュールの破損リスクもケアしなければなりません。
たとえば、ゴシゴシ雑巾がけをしてしまうと、モジュール表面は擦れてしまいます。高圧洗浄も同様です。
くわえて、水道水を使用するとカルキが付着して残ってしまう可能性があります。
水回りのものは大抵そうなってしまうので、おわかりかと思いますがカルキが付着すると、落としきるのはなかなか困難です。ましてや、モジュールは量が多く設置高さもそれなりにありますので。
パネルを清掃するなら費用対効果を確認したい
こうしてネガティブな要素ばかり並べてしまいましたが、清掃を否定するものではありません。やれるならやったほうがいいに決まっています。ただ、前述の要素をかんがみると、あまり費用対効果がよいとは言えないような気がします。灰や砂が舞っている地域ならやらなきゃいけないでしょうね。
パネル清掃をしないとすると…
一般的な環境であれば、雨に任せてしまうのがベストと考えます。恵みの雨というやつです。
また、今後清掃ロボットが廉価になっていけば、導入するのもありでしょう。個人的には清掃ロボの技術革新には期待しており、太陽光パネルに特化したものが出てきてほしいと思っています。
パネルよりも清掃したい場所
さて、パネルの清掃について書いてきましたが、太陽光発電設備にはほかの部品もたくさんあります。そのなかで、もっとも清掃が必要じゃないかと思っているのが、パワコンの冷却ファンのフィルターです。
設置環境や運転頻度にもよりますが、分電盤のフィルターの場合、半年に1回は目詰まりがないかチェックしたほうがよいと思っています。
太陽光発電設備に限りませんが、フィルター目詰まりで温度上昇してしまい、機器に悪影響が出てしまう可能性はあります。あとはパワコンの内部も可能な限りエアダスターでちまちま清掃していきたいところですね…。現地にいって点検するなら、このあたりも見るべきだと私は考えています。